2021/11/18 夜 思考の垂れ流し

自分のまったく知らない分野だと「専門家の意見に従おう」と最初から思うのだけど、なまじ趣味で少しかじってるとその辺のリスペクトが足りなくなり「自分もできるぞ!」と思ってしまいがちになる。まぁその意気込みは大切ではあるんだけど、やっぱりプロの仕事を間近で見るとプロだけあってそりゃ凄いなぁと感心する今日この頃。自分は昔から自前主義に陥りがちなので、自分の能力が自分が生み出すものの限界になってしまう。もっと周りを頼らねば。

最近考えているのは、萌えコラボ、○○女子、アンパンマンには同じ機能があるということ。商品でも娯楽でもサービスでも、それらには主要ターゲット層というのがある。作り手が意識していなくてもそれは垢のようにこびりつき、ターゲット層を自動的に形作る。それはマーケティング上メリットでもあるのだけど、一方でターゲット層以外には敷居が高くなるという副作用がある。その副作用を打ち消す「毒をもって毒を制す」解毒剤が萌えコラボや○○女子、アンパンマンなのだと思う。幼児はアンパンマンが描かれている商品が好きだ。アンパンマンそのものが好きというのもあるけれど、アンパンマンのイラストが描かれている商品はイコール幼児が使っても良い商品という免状でもある。スナック菓子にアンパンマンが描かれていれば幼児が食べても良いし、「お酒のおつまみに」という文言が書かれていればオッサンが買っても恥ずかしくない。たとえ中身が同じでもその2つの層は滅多に交わらない。同じお菓子でもパッケージ次第で売れる層が変わってくる。では自分が今外に向けてアピールしようとしているものはどういう見えない障壁があって、その障壁の外側にはどういう層がいるのだろう。そういうことを時々考える。